底なし沼

本は高度経済成長のただなか日本各地に巨大なダムを建設した。当然建設作業に従事する人間の数も膨大で工期中に命を落とした方も少なくなかったとか。
中でも一番強烈な死に方はコンクリートをダムの型に流し込む作業中の事故死。
コンクリートを流しこんでから完全に固まるまで各々ヘラの様な道具で均一さを保つ作業をするがこの作業中にコンクリートの中に沈んで脱出不能になってしまうことがある。
まさに底なし沼のようにジワジワとダムの底に飲み込まれていき腰まで沈んでしまうともう手遅れ。救出することが不可能なため周りの仲間達もただただ死に際を見守るしかない。
今でもダムの底にはこのように無念な気持ちで何の救いも無く沈み果てた人間が大勢眠っているのだ。



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