ユウタ起きろ

「ユウタ起きろ⁈」
仏頂面な父さんにしては珍しいほど驚いた顔で俺の部屋に入って、俺を起こすと無理矢理に居間のテレビの前に引っ張って行った。俺はこの後、衝撃的な事件を知る事になる……

話しは昨日の夜中にさかのぼる。
俺の携帯に彼女から電話が掛かってきた。
「こんな夜中にどうしたのさ」
『グス…グスン……』
彼女は泣いているようだった
『……お願い、私のこと思い出しながら聞いて』
「…えっ⁈どういうことだよ?」
俺の問いには構わず彼女は独り言のように呟いた
『ユウタ 好き…』
俺は思った、夜中に泣きながら掛けてきて愛の告白かよ。これだから女ってやつは…
『溶けて』
「⁈」
ここで突然きれた
その後、何度掛けなおしても繋がらかった。

そして、次の日の朝……冒頭に戻る。
俺はテレビのニュースを見て愕然とした。
「……犯人はナイトウ ユキさん(14)で、家族を殺害したあと焼身自殺をはかったとみられ……」
報道されているのは正真正銘俺の彼女だった。…つまり昨日、家族を皆殺しにする前か焼身自殺をはかる前に電話を掛けてきた事になるのか……!

俺はゾッとした

ユウタ起きろ 解説




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